ダニが媒介する病気と予防・対処法
ダニが媒介する主な病気
ライム病(Lyme disease)
ボレリア・ブルグドルフェリという細菌が原因で、Ixodes 属のダニに刺されることで感染します。主な症状は発熱、寒気、倦怠感、頭痛、筋肉痛、そしてダニ刺部に現れる「ブルズアイ」様の紅斑です。治療せずに放置すると関節炎、心臓疾患、神経障害など重篤な合併症を引き起こすことがあります。
ロッキー山斑点熱(Rocky Mountain spotted fever)
リケッチア・リケッツィイという細菌が原因で、Dermacentor 属のダニに刺されると感染します。症状は発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、手足の手首や足首から始まる発疹で、全身に広がります。治療が遅れると致死率が高くなります。
エールリヒア症(Ehrlichiosis)
エールリヒア・チャフェンシスやエールリヒア・ユウィンギという細菌が原因で、Amblyomma 属のダニに刺されて感染します。発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、倦怠感が主な症状です。放置すると肺炎、肝障害、腎不全など重篤な合併症を起こすことがあります。
ツラレミア(Tularemia)
フランシセラ・ツラレニスという細菌が原因で、Dermacentor または Amblyomma 属のダニに刺されて感染します。症状は発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、刺部に皮膚潰瘍ができることがあります。治療しないと肺炎、肝障害、腎不全に至る可能性があります。
ポワッサンウイルス感染症(Powassan virus)
感染したIxodes 属のダニに刺されることでウイルスが伝播します。発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、嘔吐が主な症状で、重症例では脳炎を起こし、最悪の場合は死亡します。
ダニに刺されないための対策
- 長袖・長ズボンを着用し、ダニが生息しやすい環境では必ず着用する。
- ズボンは靴下の中に入れて締める。
- DEET を含む虫除けスプレーを使用する。
- 外出後は全身をチェックし、ダニが付着していないか確認する。
- ダニが見つかったらすぐに適切に除去する。
ダニに刺されたときの対処法
- ピンセットや細めの鑢で、口や顎をつかんでできるだけ早く取り除く。
- 除去した部位を石鹸と水で洗浄する。
- 抗生物質軟膏を塗布する。
- 以降、発熱や発疹などの症状が出ないか数日間観察し、異常があれば医療機関を受診する。
