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PCBとは何か、健康への影響と主な疾患

PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは

PCBは、かつて工業用途で広く使用されていた合成有機化合物の一群です。高い化学的安定性と分解に対する耐性を持つため、環境中に長期間残留し、食物連鎖を通じて蓄積します。多くの国で製造が禁止されましたが、残留物は依然として問題となっています。

PCB曝露と関連する主な疾患

1. がん

国際がん研究機関(IARC)はPCBを「ヒトに対するおそらく発がん性」と分類しています。長期的な曝露は肝臓がん、肺がん、非ホジキンリンパ腫などのリスク増加と関連しています。

2. 神経系への影響

PCBは認知機能低下、記憶障害、運動障害などの神経症状を引き起こすことがあります。特に胎児期や幼少期の曝露は神経発達に悪影響を及ぼし、注意欠陥・多動性障害(ADHD)やその他の行動問題のリスクを高めます。

3. 生殖・発達毒性

内分泌系を撹乱し、男女ともに不妊や月経異常、流産リスクの上昇につながります。PCBは胎盤を通過できるため、胎児の発育遅延や子どもの健康問題の原因ともなります。

4. 免疫機能の低下

免疫抑制作用があり、感染症にかかりやすくなるほか、ワクチン効果が低下する可能性があります。

5. その他の健康影響

皮膚疾患、甲状腺機能障害、心血管系の問題など、さまざまな健康障害とも関連が報告されています。

PCBの健康影響は曝露量・期間、年齢・遺伝的要因・栄養状態など個人差があります。多くの国でPCB汚染の規制と除去が進められ、人々の曝露を最小限に抑える取り組みが行われています。

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