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悪性腫瘍細胞のグレーディングとは何か?

悪性腫瘍のグレーディングとは

悪性腫瘍のグレーディングは、顕微鏡で観察した腫瘍細胞の形態的特徴や増殖様式から、がんの悪性度や進行速度を評価するプロセスです。病理医は細胞の分化度、形態的多様性、分裂像などを総合的に判断し、腫瘍に等級(グレード)を付けます。

グレーディングの臨床的意義

等級はがんの攻撃性を示す指標となり、予後の予測や治療方針の決定に重要な役割を果たします。一般に、グレードが高いほど増殖が速く、転移や再発のリスクが高くなります。

主な評価項目

以下の項目が主に評価されます。

  1. 細胞分化度:正常細胞に近い「良好分化」か、形態が乱れ機能が失われた「低分化」かで評価します。低分化ほど高グレードになります。
  2. 形態多形性(Pleomorphism):細胞の大きさ・形状・核の異常度。高度な多形性は高グレードの特徴です。
  3. 有糸分裂像(Mitotic Figures):分裂中の細胞数が多いほど増殖能が高く、グレードが上がります。
  4. 異形性(Atypia):核や細胞質のサイズ・形状・染色性の異常。異形が強いほど悪性度が高いと判断されます。
  5. 浸潤・侵襲の程度:腫瘍が周囲組織へどれだけ侵入しているか。境界が明瞭で浸潤が少ない場合は低グレード、広範に侵入している場合は高グレードです。

等級の分類例

評価結果に基づき、腫瘍は一般的に以下のように分類されます。

  • 低グレード(例:Grade 1〜2)― 増殖が緩やかで予後が比較的良好。
  • 高グレード(例:Grade 3〜4)― 増殖が速く、転移リスクや再発率が高い。

治療と予後への影響

腫瘍のグレードはステージングや手術の範囲、化学療法・放射線療法・分子標的療法などの選択に直結します。正確なグレーディングにより、患者に最適な治療計画を立て、予後をより正確に見積もることが可能です。

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