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健康保険が無い場合の化学療法費用の支払い方法

2003年にProject HOPEが実施した研究では、Medical Expenditure Panel Survey(MEPS)から得られたがん患者データを分析し、65歳未満のがん患者の約10%が健康保険に加入していないことが明らかになりました。ヒスパニック系がん患者の未保険率は20%に達し、同年代の白人患者と比べて治療機会や生存率に大きな格差が生じていると考えられます。

保険が無くても、必ずしも低品質の医療を受けなければならないわけではありません。しかし、保険未加入のがん患者は、化学療法の費用を支援してくれる制度が存在することを知らないことが多いです。利用できる資金源としては、製薬メーカーの患者支援プログラムや患者支援団体などがあります。これらは比較的手続きが簡単で、患者が必要な期間だけ薬を受け取れるよう支援しています。

製薬メーカーの支援プログラム

  1. ① 製造会社を特定する

    主治医が処方した化学療法薬の製造会社を調べます。例として、非小細胞肺がんの治療にエルビトゥックス(Erbitux)を使用する場合、インターネットで「Erbitux 製造会社」と検索すると、Bristol‑Myers Squibb が製造元であることが分かります。担当医も製造会社を把握していることが多いので、まずは医師に確認しましょう。

  2. ② 「患者アクセス」や「患者支援」などのキーワードで検索

    製薬会社が提供する支援プログラムは、検索キーワードとして「patient access」「patient assistance」または「PAP」を薬名と組み合わせると見つけやすくなります。エルビトゥックスの場合、Bristol‑Myers Squibb の「Destination Access」プログラムが該当します。

  3. ③ 製造元のウェブサイトでプログラム情報を確認

    Destination Access では、調整後総所得が75,000米ドル以下の患者は、医療上の正当な理由で処方されたエルビトゥックスを無料で受け取れ、保険未適用分は60日以内に返金されます。保険加入者でも保険が薬剤費をカバーしない場合は同プログラムに申し込めます。

  4. ④ 申し込み手続きを行う

    プログラムのウェブページに掲載されているフリーダイヤルに電話し、必要書類を速やかに提出します。多くの場合、申し込み用紙をダウンロードし、FAXでメーカーに送付できる仕組みがあります。

  5. ⑤ 申し込み結果をフォローアップする

    承認されたら、薬剤の再処方や補充手続きについて確認します。却下された場合でも、メーカーは他の支援プログラムや代替支援策を紹介してくれることがあります。

患者支援団体の活用

  1. ⑥ 希少疾患支援団体(NORD)を調べる

    多くのがんは「希少疾患」として分類されます。National Organization for Rare Disorders(NORD)は、疾患別に情報・支援・助成を提供しています。メーカーの支援プログラムの対象外でも、NORD の基準を満たす場合は支援を受けられることがあります。

  2. ⑦ NORD の支援プログラム検索を利用する

    「NORD 支援プログラム」ページ(https://www.rarediseases.org/search/orgsearch.html)でがんの種類を入力し、掲載されているリソースへアクセスします。

  3. ⑧ NeedyMeds のデータベースを活用する

    NeedyMeds はがんや慢性・生命を脅かす疾患の支援プログラムをまとめたデータベースです。薬剤名(ブランド名・ジェネリック名)や疾患名で検索すれば、化学療法費用を補助するプログラムを見つけられます。検索キーワードは主治医に相談すると、最適な情報が得られます。

保険が無い場合でも、上記のようなメーカー支援プログラムや患者支援団体を活用すれば、必要な化学療法を継続できる可能性が高まります。まずは主治医と相談し、利用可能な支援策を一つずつ確認してみてください。

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