舌がんの治療法
概要
舌がんは舌と口蓋扁桃部(口の奥の小さな領域)の表面細胞が異常に増殖し、制御できなくなる疾患です。口腔がんの一種で、米国では年間約1万人が新たに診断され、約2千人が死亡しています。主なリスクはたばこ使用で、全症例の75〜80%を占めます。
治療法
現在、完全に治癒できる単一の治療法はありませんが、外科手術、放射線療法、化学塞栓療法を組み合わせて腫瘍の増殖と転移を抑制します。
外科手術
腫瘍がある舌の部分を切除し、進行した例では全舌切除(舌全摘)を行います。
放射線療法
X線や高エネルギービームでがん細胞を破壊します。
化学塞栓療法
インターロイキン‑2(IL‑2)などの抗がん剤を直接注入し、腫瘍細胞を死滅させます。
成功率
治療の成功率はがんのステージや転移の有無により異なりますが、米国国立がん研究所のデータ(1996〜2005年)では5年生存率は約60%です。
治療期間
放射線療法は週3〜4回、約2か月間実施されます。化学塞栓療法は休止期間を挟みながら5〜6か月続けられます。
副作用
手術後は発音、飲食に支障が出ることがあります。放射線療法や化学塞栓療法では脱毛、食欲不振、極度の倦怠感、吐き気、舌の乾燥などが報告されています。
予防・対策
禁煙、過度の飲酒を控えることが最も有効な予防策です。
