進行がんの治療法
がんが進行した段階での治療は、発見された時期やこれまでの治療歴によって異なります。診断が遅れた場合は標準的ながん治療を受けることが多く、標準治療に抵抗性がある場合は臨床試験や緩和ケアが選択肢となります。
標準的な治療
進行がんは全身に広がっているため、原発腫瘍だけを外科的に切除しても根治は望めません。主に放射線療法と化学療法、あるいはその併用が提案されます。放射線は体の特定部位に高エネルギーのビームを照射し、化学療法はがん細胞を殺す薬剤を投与します。これらはがんの進行を一時的に抑えることがありますが、完全な治癒は期待できません。初めて治療を受ける場合は、過去に治療を受けたことがある場合に比べて効果が出やすいことがあります。
実験的治療(臨床試験)
化学療法や放射線療法で効果が得られず、がんがさらに進行した場合、治療の選択肢は限られます。このようなときは、患者さん自身ががんの種類に合った臨床試験を探し、参加資格を満たす必要があります。米国全土の研究病院(例:ヒューストンのM.D.アンダーソンがんセンター)で多数の試験が実施されています。
代替療法
一部の患者は、ジーソン療法(大量の生ジュースを飲む)やブドウィグ法(カッテージチーズと亜麻仁油の混合物を摂取)といった代替療法に関心を示すことがあります。ただし、これらは医学的根拠が十分でないため、主治医と十分に相談した上で選択してください。
疼痛・緩和ケア
すべての治療手段を尽くした後でも、疼痛や悪心などの症状は残ります。処方薬による疼痛管理や吐き気対策は、病院、ホスピス、あるいは自宅で受けられます。これらは「緩和ケア」と呼ばれ、がん自体の治癒ではなく、患者さんの生活の質を向上させることを目的としています。
