食道がんの放射線療法
食道は口から胃へ食べ物を運ぶ空洞状の管です。米国国立がん研究所によると、毎年約1万7千人が食道がんと診断されています。食道がんでは、悪性細胞が制御不能に増殖し、腫瘍が形成されて食べ物の通過を妨げます。その結果、嚥下障害、食欲低下、体重減少が起こります。
治療法
放射線療法は腫瘍を縮小させることで食道がんと闘います。通常は手術や化学療法と併用され、併用療法が最も効果的です。手術は腫瘍の除去、化学療法は転移したがん細胞へのアプローチです。手術が不可能、または化学療法が耐えられない場合は、放射線が主たる治療となります。緩和目的で痛みや嚥下困難の改善を目指すこともあります。
外部放射線療法
外部放射線は体外の装置からがんに向けて照射します。米国がん協会は、手術前に腫瘍を縮小させる目的で行われることが多く、手術後に残存細胞を除去するためにも用いられると述べています。主たる治療として行う場合、週数回、数分間の照射を数週間にわたって実施します。
内部放射線療法
内部放射線は体内に放射性インプラントを埋め込んで行う治療です。全身麻酔下で手術室で実施され、がんの近くに小さな放射源を配置します。極小領域に高線量を照射したいときに適しています。患者自身が放射能を帯びるわけではありませんが、インプラント挿入直後は小児や妊婦との接触を避ける必要があります。
副作用
放射線治療の副作用は照射量に左右されます。主な症状は疲労感や皮膚の赤み・変色です。口腔内は乾燥、痛み、腫れ、炎症が起こり、食事が困難になることがあります。その結果、体重減少が生じ、栄養補助食品(例:エンシュアプラス、ブースト)を使用することがあります。
フォローアップケア
食道がん患者は定期的に医師の診察を受け、身体検査、画像検査、血液検査などで病状をモニタリングします。がんが再発した場合、早期発見が生存率を高める鍵となります。
