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化学療法と放射線療法の比較

化学療法(ケモセラピー)

化学療法は、がん細胞のDNAを損傷させ増殖を抑制し、最終的に細胞死へ導く薬剤を使用します。薬はがん細胞と正常細胞の区別がつかないため、健康な細胞にも影響が出ます。手術後の再発防止や手術前の腫瘍縮小、転移がある場合の単独治療など、様々なタイミングで用いられます。主に白血病、リンパ腫、ホジキン病、多発性骨髄腫、肉腫、肺がん、乳がん、卵巣がんなどに適用されます。

放射線療法(ラジオセラピー)

国立がん研究所によると、がん患者の約半数が何らかの放射線療法を受けています。脳、乳房、子宮頸部、喉頭、肺、膵臓、前立腺、皮膚、脊椎、胃、子宮などの実体腫瘍に有効です。白血病やリンパ腫の患者も放射線療法を受けることがあります。エネルギーを利用してがん細胞のDNAを破壊し、腫瘍を縮小させます。放射線療法は「放射線治療」「X線療法」などとも呼ばれます。

治療の種類

化学療法は、アルキル化剤、アントラサイクリン系、トポイソメラーゼ阻害剤、抗代謝剤、有糸分裂阻害剤、ステロイドなど、さまざまな薬剤クラスに分類されます。放射線療法は、外部照射と内部照射に大別されます。

  • 外部照射:X線やγ線(光子)や粒子線(陽子・重イオン)を体外から照射。
  • 内部照射(ブラキセラピー):体内に放射性同位体(例:⁶⁵I、⁶⁶¹I、⁸⁹Sr、⁹²⁰Ir、⁶⁰Co など)を埋め込み、局所的に放射線を放出させる。

実施方法

化学療法は主に静脈注射で行われ、経口投与も一部で行われます。治療は医療機関で実施され、血流に乗って全身に薬が行き渡ります。そのため、がん細胞以外の組織にも影響が及びやすいです。

放射線療法は外部ビーム(EBRT)と内部ビーム(ブラキセラピー)に分かれます。EBRTは外部装置から正確に腫瘍部位へ放射線を照射し、内部照射は体内に設置した放射源から局所的に放射線を放出します。照射範囲は画像診断とコンピュータ計画に基づき高精度で設定されます。

副作用

共通する副作用として、吐き気・嘔吐、倦怠感、疼痛、下痢、不妊などがあります。化学療法特有の副作用は脱毛、口内炎、腎臓・肝臓・肺・脳・心臓への障害などです。一方、放射線療法は脳や肺機能の低下、食道・胃・腸の炎症などが起こり得ます。

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