がん患者の権利宣言

インターネットや患者団体で「がん患者の権利リスト」を目にすることがありますが、これらはあくまで理想的な指針であり、法的拘束力はありません。実際に権利を主張する際は、以下の具体的な制度や法律を活用してください。

保険会社との関係

  • 支払った保険料に見合った保障を受ける権利があります。保険会社が治療費の支払いを拒否した場合は、直ちに保険契約書を添えて異議申し立てを行いましょう。再審査でも認められない場合は、弁護士への相談を検討してください。弁護士費用は、自己負担でがん治療費を支払うよりも低額になることが多いです。

医師との関わり

  • 医師は誓約と法律に基づき、患者の福祉を最優先にすべき義務があります。患者としては「病気の一部」ではなく「一人の人間」として扱われる権利があります。医師がその点を忘れがちなときは、対話の時間を確保し、診療記録や検査結果の閲覧を求めることで、適切なケアを促すことができます。

病院での権利

  • 米国病院協会が提示する「Patient Care Partnership」ガイドラインは、加盟病院に対し以下の義務を課しています。高品質な医療、安全で清潔な環境、治療への参加機会、プライバシー保護、保険請求手続きの支援、退院時の家族への説明などです。

職場での保護

  • 障害を理由とした差別は、障害者法(ADA)や家族・医療休暇法(FMLA)で禁じられています。がんや治療で欠勤したことを理由に解雇・減給・労働時間の削減など不当な扱いを受けた場合は、米国平等雇用機会委員会(EEOC)に苦情を申し立て、法的措置を求めることができます。