|  | 健康と病気 >  | がん | がん治療

進行期の悪性黒色腫に対する併用療法はどれほど成功しているか?

概要

進行した悪性黒色腫に対する併用療法の成功率は、使用する薬剤の組み合わせや病期、患者個々の反応に大きく左右されます。近年、併用療法は生存率の改善に期待が持たれていますが、全体的な予後は依然として厳しい状況です。

主な併用療法の効果

免疫チェックポイント阻害剤(ICI)と標的治療の併用

ペムブロリズマブ(Keytruda)やニボルマブ(Opdivo)と、BRAF/MEK阻害剤であるダブラフェニブ(Tafinlar)・トラメチニブ(Mekinist)を組み合わせると、免疫系と腫瘍の遺伝子変異の両方を同時に攻撃でき、治療効果が顕著に向上します。

第3相臨床試験では、ダブラフェニブ+トラメチニブ+ニボルマブ(DTN)の組み合わせが、ダブラフェニブ+トラメチニブ単独に比べて無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)をそれぞれ 16.6 ヶ月対 11.1 ヶ月、25.9 ヶ月対 17.9 ヶ月と伸長させました。

ICI 同士の併用

ペムブロリズマブとイピリムマブ(Yervoy)の併用も有望です。第3相試験では、ペムブロリズマブ+イピリムマブの組み合わせで、PFS が中央値 6.9 ヶ月、OS が中央値 22.8 ヶ月と報告されています。

ICI と化学療法の併用

ICI と化学療法(カルボプラチン+パクリタキセル)を組み合わせると、抗腫瘍効果が増強されます。第3相研究では、併用群の PFS が中央値 6.9 ヶ月、単独化学療法が 4.6 ヶ月、OS がそれぞれ 16.3 ヶ月対 12.1 ヶ月と有意に改善しました。

課題と今後の方向性

併用療法は多くの成果を上げているものの、耐性の獲得や二次治療の確立といった課題が残ります。現在進行中の臨床試験では、免疫療法・標的治療・その他の治療法を組み合わせた新たなレジメンが検証されており、さらなる生存率向上が期待されています。

がん治療 - 関連記事