葉酸とがん予防
葉酸(ビタミンB9)は胎児の健康に不可欠な栄養素として知られ、加工食品にも広く添加されています。しかし、がん予防に関しては、過剰摂取が逆効果になる可能性も指摘されています。
供給源
葉酸は自然界では葉酸塩(フォレート)として緑葉野菜、オレンジジュース、果物、ナッツ、エンドウ豆などに含まれます。多くのパンやシリアルは葉酸で強化されています。食事だけで不足が心配な場合は、サプリメントで補うこともできます。
主な効果
人工的に合成された葉酸は、体内で新しい健康な細胞を作るのを助けます。特に妊娠中の女性にとっては、先天性欠損症の予防に重要です。また、十分な葉酸摂取は貧血、アルツハイマー病、難聴のリスク低減や、髪・肌・爪の健康維持にも寄与します。
適切な摂取量
米国女性健康局(Womenshealth.gov)は、成人女性に対し1日あたり400µgの葉酸摂取を推奨しています。妊娠中は600µg、授乳中は500µgが目安です。妊娠可能年齢の女性は800µg以上を目指すことも推奨されています。
自然食品から過剰に摂取することはほとんどありませんが、サプリで1日1,000µgを超えると健康リスクが増大し、がんとの関連が指摘されています。
がん予防との関係
葉酸ががん予防に役立つという見解と、逆にがんの進行を促進するという研究結果が混在しています。例えば、白血病や前立腺がんの増殖を加速させる可能性が報告されています。一方で、大腸がんの発症リスク低減に効果があるというデータもあります。葉酸で強化された食品が普及した国では、大腸がんの罹患率が上昇したという報告もあります。
現在、研究者は「有益なレベル」と「有害になるレベル」の境界を探求中です。
葉酸サプリメントを始める前に
日常の食事で十分な葉酸を摂取できているか確認しましょう。サプリやマルチビタミンを使用する場合は、年齢・性別・健康状態に応じた適切な量を医師と相談してください。
