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マイクロ波アブレーションの手順と適応部位

腫瘍除去の一般的な方法として、化学薬剤や熱を利用して腫瘍組織を破壊する「腫瘍アブレーション」があります。その中でも近年注目されているのがマイクロ波アブレーションです。細いマイクロ波アンテナから発生する電磁波を腫瘍に直接照射し、熱と摩擦で腫瘍細胞を死滅させます。従来のアブレーション法に比べ、広範囲の腫瘍を短時間で処理でき、疼痛も軽減できる点が大きな利点です。

肝臓腫瘍

2007年に国際膵胆道協会誌で報告された米国患者を対象とした研究では、マイクロ波アブレーションが「安全かつ有効な肝臓腫瘍アブレーション技術」であると結論付けられました。米国で最も一般的に用いられている肝臓腫瘍アブレーションはラジオ波アブレーションですが、マイクロ波アブレーションは比較的新しく、利用可能施設は限られています。ラジオ波と比較した研究では、マイクロ波アブレーションは正常肝組織への熱損傷を抑えつつ、腫瘍を効率的に破壊できることが示されています。

肺腫瘍

肺がんは米国でがん死亡原因の上位に位置し、2007年には約16万人が死亡しています。外科的切除が標準治療ですが、適応となる患者は全体の約20%に限られます。2008年の放射線学会誌掲載の研究では、手術適応外の患者に対してマイクロ波アブレーションが安全かつ有効であり、他のアブレーション法に比べていくつかの優位性がある可能性が示されました。

腎臓腫瘍

腎臓腫瘍に対するマイクロ波アブレーションの研究はまだ少数です。2007年に実施された米国での小規模研究では、ラジオ波アブレーションに比べてより広範囲の腎腫瘍を破壊できたと報告されています。これにより再度のアブレーション回数が減少する可能性がありますが、結果を確証するにはさらなる臨床試験が必要です。

その他の腫瘍

骨転移や副腎腫瘍に対するマイクロ波アブレーションの臨床試験は極めて限られていますが、近年の研究者は骨癌や副腎癌に対しても有望な治療オプションとなり得ると期待しています。現時点ではエビデンスが不足しているため、実施には慎重な検討が求められます。

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