子宮頸がんの種類と概要
子宮頸部は子宮の下部に位置し、子宮体部と産道をつなぐ役割を持ちます。子宮頸は内側の子宮体側が「子宮頸管内側(内頸部)」、外側が「子宮頸管外側(外頸部)」に分かれ、両者が接する部分を「転換帯」と呼びます。この転換帯が子宮頸がんの発生しやすい部位です。
重要性
米国がん協会の推計によれば、2009年に子宮頸がんと診断された女性は11,000人以上、同年の死亡者は4,000人を超えました。過去30年間で死亡率は低下していますが、定期的な医師の受診とパップスミア検査の普及が重要です。
症状
初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、特に性行為を行う女性は定期的なパップテストが不可欠です。以下の症状が見られたら受診を検討してください。
- 血液が混じった膣分泌物
- 性交後の出血
- 閉経後や月経周期間、もしくは過多な月経出血
- 頻尿
- 骨盤部の疼痛
- 進行した場合の下肢浮腫
扁平上皮がん(SCC)
子宮頸部の表面(外頸部)に存在する扁平上皮細胞から発生するがんで、子宮頸がん全体の80〜90%を占めます。主に転換帯で発生し、最も一般的ながんタイプです。
腺がん(腺癌)
子宮頸管内側(内頸部)の粘液産生腺細胞から発生し、全体の10〜20%を占めます。進行が速く、早期に発見しないと予後が不良になることがあります。20〜30歳代で発症するケースが比較的多いです。
扁平上皮がんと腺がんの両方の特徴を持つ「腺扁平上皮がん(混合型がん)」も報告されています。
リスク要因
主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)感染です。早期の性行為や多数の性パートナーはHPV感染リスクを高めますが、HPVは多くの健康な女性にも存在します。免疫抑制、出産回数の多さ、喫煙もリスクを増大させます。
