子宮頸がんの原因と転移の仕組み

子宮頸がんの原因

ヒトパピローマウイルス(HPV): 大多数の子宮頸がんは、性行為で感染する高リスク型HPV(特にHPV-16、HPV-18)が原因です。

HPV感染の経過

HPVは非常に一般的なウイルスで、性的に活発な人の多くが一度は感染します。多くは免疫系が自然にウイルスを排除し、健康への影響はありませんが、感染が持続し高リスク型の場合、頸部の細胞が変化しがん化するリスクが高まります。

免疫系の関与

持続的なHPV感染は頸部細胞の正常機能を阻害し、低度から高度までの前がん病変(子宮頸上皮内腫瘍、CIN)を引き起こします。通常は免疫系が異常細胞を除去しますが、除去できない場合はがんへと進行します。

子宮頸がんの広がり方

頸部内

初期段階ではがんは子宮頸部に限局し、扁平上皮、腺細胞、またはそれらの接合部(交差帯)に発生します。

近隣組織への浸潤

がんが進行すると、骨盤内の靭帯や血管、膣、子宮、卵管などの周囲組織へ侵入します。

リンパ節への転移

がん細胞はリンパ系を通じて骨盤内リンパ節や大血管周囲のリンパ節に転移します。リンパ節転移は病期が進んでいることを示す重要な指標です。

遠隔転移

進行がんでは血流に乗って肝臓、肺、骨など遠隔臓器へ転移し、二次腫瘍(転移性病変)を形成します。

子宮頸がんは定期的な子宮頸がん検診(パップテスト)やHPVワクチン接種により予防可能です。早期発見と治療が予後改善の鍵となります。

子宮頸がん - 関連記事