HPVによる子宮頸がん
HPV(ヒトパピローマウイルス)感染により子宮頸部やその周辺組織に発生する悪性腫瘍です。ウイルスが正常な子宮頸部細胞を変化させ、がん細胞へと進行させます。早期に前がん状態が発見されれば、治療が可能です。すべての女性が子宮頸部の健康を守るための予防策を講じることが重要です。
原因
- HPVはヒトパピローマウイルスの略称で、現在150種類以上が知られています。そのうち高リスク型と呼ばれる2種類が子宮頸がんの70%以上を占めます(米国食品医薬品局のデータ)。
症状
- 初期段階では自覚症状がほとんどありません。進行すると、膣出血や異常分泌物、性交時痛、骨盤痛、過多月経、膣からの尿漏れ、稀に膣内腫瘤などが現れます。
診断
- 子宮頸がんの確定診断は、コルポスコピー(拡大観察)による子宮頸部の生検で行います。診断前のスクリーニングとしては、子宮頸部細胞診(パップスメア)が一般的です。
治療
- 早期に発見された場合は、子宮全摘出術に加えて放射線療法やリンパ節郭清が行われることがあります。進行例では、放射線療法や化学療法を組み合わせた後に子宮全摘出術が選択されます。
予防
- 最も効果的な予防は、年に1回のパップスメアで前がん細胞を早期に発見することです。その他、コンドームの使用、性的パートナーを限定すること、HPVワクチン接種、禁煙、バランスの取れた食事なども予防に有効です。
