食欲の管理
化学療法は消化管や口腔の粘膜を炎症させ、胃痛や食道痛が続くと食欲が低下し、体重が減少しやすくなります。栄養バランスの取れた食事で体力を保ち、次回の治療に備えましょう。カロリー密度が高く、噛む回数が少ないクルミやレーズン、プロテインシェイクなどを少量ずつ摂取すると効果的です。軽い味付けのご飯(玄米や白米)や、シンプルな鶏肉、アップルソースなどは吐き気を抑えるのに役立ちます。食事は家族や友人と一緒に楽しむと、食欲が促進されます。
脱毛への対策
脱毛は化学療法で最も目立つ副作用のひとつです。通常、治療開始から約3週間で髪が抜け始めます。事前に対策を考えておくことで、精神的な不安を和らげられます。男性は治療前に頭を剃っておくと手間が省けます。女性は頭髪をそのまま残す、装飾的なスカーフを使用する、またはウィッグを準備するなど、好みの方法を選びましょう。ウィッグは完全に髪が抜ける前に選び、自然な色味に合わせると違和感が少なくなります。頭皮が露出する場合は日焼け止めで保護してください。多くの患者は最終治療後2〜3か月で髪の再生が始まります。
免疫力低下への対策
化学療法は免疫機能を抑制し、感染症リスクが高まります。日常生活での小さなケガや切り傷でも感染の入り口になるため、注意が必要です。野菜を刻む作業や割れたガラスの取り扱いは避け、怪我を防ぎましょう。厚手の服を着用して打撲を防ぎ、体温を保つことも大切です。手洗いは感染予防の基本ですので、本人だけでなく家族や同僚にも頻繁に手を洗うよう促してください。インフルエンザや風邪の症状がある人との接触はできるだけ避けましょう。
