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化学療法関連毛細血管漏出症候群(SCLS)

概要

毛細血管漏出症候群(Capillary Leak Syndrome、SCLS)は、血管壁が異常に透過性を示し、血漿が組織へ漏れ出す稀な全身性疾患です。自然発症もありますが、インターロイキン‑2やタキサン系抗がん剤(例:タキソテール)などの化学療法患者に発症リスクが高まります。適切な治療が行われない場合、循環不全に至り致命的となります。

症状

主な症状は急激な浮腫や体重増加、低血圧、血液濃縮(ヘモコンセントレーション)、吐き気、背部痛、そして単クローン性ガンマパチーと呼ばれる異常タンパク質の出現です。症状が一度改善しても、再発を繰り返すことが多いです。

化学療法との関連

抗がん剤は毛細血管や細動脈の微細構造を損傷し、血管透過性を亢進させます。具体的なメカニズムは未解明ですが、凝固系の乱れや成長因子の増加が関与していると考えられています。

治療法

SCLSは医療緊急事態です。入院後は点滴による血圧維持、ステロイド投与による血管壁修復が行われます。危機が収束した後は、余分な体液を除去するための利尿剤などが使用されます。

回復と予後

早期に診断し、液体過剰による臓器障害を防げば、数日で回復するケースもあります。再発の兆候が出た際には、プレドニゾンなどの経口ステロイドで早期介入することが推奨されます。診断から5年後の死亡率は約76%と高く、長期的な管理が必要です。

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