化学療法の副作用への対処法
吐き気・嘔吐
米国がん協会(ACS)によると、吐き気と嘔吐は化学療法で最も一般的かつ恐れられる副作用です。使用する薬剤により程度は異なりますが、ある程度は経験します。症状を軽減するためのポイントは以下の通りです。
- 1回の大量の食事は避け、少量を頻回に摂る。
- 食事の1時間前後は飲み物を控え、食事中は飲まない。
- 食事はゆっくりと、よく噛んで食べる。
- 刺激の強い匂いは避け、冷たいまたは常温の食べ物を選ぶ。
- 朝の吐き気にはクラッカーやトーストなどの乾いた食べ物を摂る。
- 揚げ物や甘すぎる・脂っこい食べ物は控える。
- 氷をなめる、食後2時間は横にならない、深呼吸を行う。
疲労
化学療法に伴う疲労を和らげるため、米国国立がん研究所(NCI)は次のように勧めています。
- 家事や仕事はできるだけ他の人に手伝ってもらい、負担を減らす。
- 栄養バランスの取れた食事で体力を維持する(吐き気対策も同時に実施)。
- 毎日軽い運動を取り入れ、体を動かす習慣をつくる。
- 十分な睡眠を確保し、日中は短時間の仮眠でエネルギーを回復させる。
感染予防
化学療法は白血球を減少させ、感染リスクが高まります。CancerCare.org の推奨する対策は以下です。
- 手をこまめに洗い、石鹸がないときはアルコールハンドジェルを使用する。
- 切り傷や擦り傷はすぐに洗浄し、消毒薬を塗布する。
- カミソリやナイフ、はさみを使用する際は注意し、皮膚を傷つけないようにする。
- 猫のトイレなど動物の排泄物に触れない。
- 庭仕事や掃除の際は保護手袋を着用する。
脱毛
脱毛は多くの患者さんが経験する副作用です。対策としては以下が有効です。
- 脱毛が始まる前に髪を短くカットしておく。
- ウィッグ、帽子、スカーフなど、代替の頭部カバーを事前に用意する。
- 外出時は頭皮に日焼け止めを塗布し、紫外線から守る。
- 髪が再び生えてきたら、染毛やパーマなどの化学処理は避け、優しく扱う。
