白血球の種類と役割
白血球は免疫システムの重要な構成要素で、体内には5つの主要なタイプが存在します。これらは血流を巡りながら細菌、寄生虫、ウイルスなどの外敵と戦い、病気から身体を守ります。感染や炎症が起きると白血球数は増加し、血液検査で疾患の有無を判断する指標となります。
好中球 (Neutrophils)
好中球は細菌や真菌に対する第一の防衛兵です。白血球の約半数を占め、傷口や感染部位に大量に集まり、急性炎症や膿としてその活動が確認できます。病原体を殺した後は自滅するため、数が減少すると細菌感染のリスクが高まります。
好酸球 (Eosinophils)
好酸球は寄生虫や寄生虫関連の感染に特化しています。血中の白血球の1〜3%を占め、増加は寄生虫感染やアレルギー反応(花粉症、喘息、蕁麻疹など)を示します。
好塩基球 (Basophils)
好塩基球はヒスタミンを放出し、傷害部位での腫れ・熱感・赤みといった炎症反応を引き起こします。血中では1%未満とごく少数で、数が増えると貧血や骨髄疾患の可能性があります。
リンパ球 (Lymphocytes)
リンパ球はリンパ系に主に存在し、B細胞、T細胞、ナチュラルキラー細胞の3種に分かれます。B細胞は抗体を産生し、T細胞は免疫応答を調整しウイルス感染細胞や腫瘍細胞を除去、ナチュラルキラー細胞はT細胞の指令を受けてウイルス感染細胞やがん細胞を直接殺傷します。
単球 (Monocytes)
単球は白血球の中で最大の細胞で、病原体を取り囲んで貪食・消化します。好中球よりも耐久性が高く、取り込んだ病原体をリンパ球に提示して抗体産生を促進します。また、老廃細胞や不要な物質を除去する“掃除機”の役割も担います。血中では10%未満で、増加はマラリア、腸チフス、心内膜炎などを示すことがあります。
