化学療法中に避けるべきサプリメント
がん治療中のサプリメント摂取は議論が多く、抗酸化物質が化学療法で傷つけられたがん細胞を逆に修復してしまう可能性があります。したがって、サプリメントを日常食以外で使用する場合は必ず主治医に相談してください。
基本的な食事指針
Journal of Nutrition(JN)は、低脂肪で果物・野菜を豊富に含む食事を推奨しています。個々のがんの種類やステージに応じて、必要なマクロ栄養素、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが重要です。
主要サプリメントの評価
ビタミンE
- 一部の研究では、疼痛や線維化の軽減、口腔粘膜炎の抑制、さらには患者の生存期間延長に寄与すると示唆されています。
- しかし喫煙者では、抗酸化作用が逆に酸化的になる可能性が指摘されています。
- JNはエビデンスが不十分なため、がん患者のビタミンE摂取は1日15 mg以下に抑えることを推奨しています。
ビタミンC
- 抗酸化剤として、化学療法で損傷したがん細胞の修復を妨げる恐れがあるとされています。
- 過剰摂取は体内で速やかに排泄され、効果が期待できません。
- JNは果物・野菜からの摂取を基本とし、サプリは1日90 mg以下にとどめるよう勧めています。
βカロテン
- 単体での抗酸化作用は確認されておらず、効果は科学的に裏付けられていません。
- 代わりに、オレンジ系果実や濃い緑色野菜などカロテノイドを多く含む食材を積極的に摂取してください。
セレン
- 体内でセレノタンパク質に変換され、抗酸化作用を示します。
- 化学療法の薬剤耐性を抑制し、治療効果を高める可能性がありますが、過剰摂取は毒性を伴い、がん患者にとって危険です。
- 特に乳がん患者は、エストロゲン様作用を持つサフラノール(saflavones)を含むサプリは避けるべきです。
ビタミンD‑3
- 日光から体内で生成され、骨やカルシウム代謝を助け、腫瘍増殖を抑制する可能性があります。
- 高用量投与は高カルシウム血症を引き起こし、致命的になることがあります。
- JNは通常の食事と日光浴での摂取を推奨し、追加サプリは特別な指示がない限り行わないよう勧めています。
サプリメントは個々の栄養状態や治療計画に合わせて慎重に選択する必要があります。疑問がある場合は必ず医師や栄養専門家に相談してください。
