カルボプラチンのリスクと副作用
カルボプラチンは、卵巣がん、膀胱がん、乳がん、食道がん、卵管がん、子宮内膜がん、頭頸部がん、精巣がん、リンパ系がん、肺がん、皮膚がん、眼がん、脳腫瘍など、さまざまながんの化学療法に用いられる注射薬です。がん細胞の増殖を抑制しますが、正常細胞にも影響を与えるため、さまざまな副作用が生じます。
血液系の副作用
カルボプラチンの最も一般的な副作用のひとつは骨髄抑制で、血球減少を引き起こします。約15%の患者で白血球(好中球)の減少がみられ、感染症リスクが高まります。約25%の患者で血小板減少(血小板減少症)が起こり、出血やあざができやすくなります。また、貧血も起こりやすく、息切れや倦怠感を感じることがあります。治療中は定期的な血液検査が必要です。
消化器系の副作用
カルボプラチン投与後、約65%の患者で悪心・嘔吐が生じますが、多くは治療後24時間以内に軽快します。嘔吐が持続する場合は、制吐剤の投与が検討されます。
神経系の副作用
約4%の患者で末梢神経障害(手足のしびれや疼痛)が起こります。症状は治療後も残ることがあります。まれに視覚障害や味覚異常が報告され、過剰投与では一時的な失明が起こることがあります。
腎臓・肝臓への影響
腎機能や肝機能障害は稀ですが、起こった場合は軽度であり、約50%の患者は治療中止で回復します。
過敏症(アレルギー)
約2%の患者が重篤なアレルギー反応を示し、皮疹やかゆみが主症状です。稀にアナフィラキシーショックが起こり、生命に関わる危険があります。初回投与は医療スタッフが立ち会い、緊急対応が可能な体制で行われます。
妊娠へのリスク
カルボプラチンは胎児奇形や流産のリスクがあるため、妊娠中の使用は安全な代替薬がない場合に限られます。
