がん治療におけるブドウ糖の利点とは?
ブドウ糖とがん
すべての細胞は血糖(ブドウ糖)からエネルギーを得ますが、がん細胞は正常細胞に比べてはるかに多くのブドウ糖を消費します。正常細胞はブドウ糖が不足すると脂肪をエネルギー源に転換できますが、がん細胞は脂肪を利用できず、エネルギーはすべてブドウ糖に依存します。この特性を治療に活かすことが可能です。
ブドウ糖・インスリン併用療法(IPTLD)
医師はまずインスリンを投与し、血中ブドウ糖濃度を低下させます。これによりがん細胞は「ブドウ糖飢餓」状態になり、エネルギーへの欲求が高まります。その後、低用量の抗がん剤を投与し、続いてブドウ糖を含む点滴を行います。飢餓状態のがん細胞は大量のブドウ糖を取り込み、同時に抗がん剤も大量に吸収します。
化学療法の投与量削減
ブドウ糖ががん細胞に大量に取り込まれることで、抗がん剤も同様に取り込まれます。その結果、必要な薬剤量は大幅に減少し、場合によっては最大90%まで減らすことが可能です。正常細胞への取り込みは相対的に少ないため、がん細胞を選択的に攻撃できます。
副作用の軽減
投与量が減少し、正常細胞への負担が小さくなるため、脱毛や吐き気といった従来の化学療法でよく見られる副作用が著しく軽減されます。
治療期間の延長
薬剤の毒性が正常細胞に蓄積しにくくなるため、長期間にわたって化学療法を継続でき、がんの根絶率が向上します。
