化学療法による脱毛の対策は?
脱毛はいつ起こるか
化学療法開始から約14日後に脱毛が顕在化し始めます。使用する薬剤や投与スケジュールにより脱毛の範囲や進行速度は異なります。治療中はもちろん、治療完了後最大1か月まで脱毛は続くことがあります。
治療前にすべきこと
- 髪を優しく扱い、ダメージを最小限に抑えることで、脱毛が始まったときの髪の残りが少しでも長持ちします。
- ブリーチやパーマ、カラーリングは避け、自然乾燥を心がけましょう。
- 短めにカットすると、薄くなったときの見た目がボリューム感を保ちやすくなります。
- おしゃれなスカーフ、帽子、ウィッグを事前に用意しておくと、脱毛による心理的負担が軽減されます。
治療中にすべきこと
- 治療前と同様に、刺激の強いシャンプーやアルコール、サリチル酸を含む洗浄剤は使用しないでください。
- 頭皮を極端に冷やす(クライオセラピー)ことは、皮膚の感覚過敏やがんの再発リスクを高める可能性があるため、医師と相談のうえ慎重に判断しましょう。
- 髪を全て剃る選択肢もありますが、これは個人の好みと生活スタイルに合わせて決めてください。
治療後にすべきこと
- 新しく生えてくる髪は、治療前と同じ質感や強さにはなかなか戻りません。少なくとも6か月はスタイリング剤や高温のヘアアイロンに対して敏感です。
- 優しいシャンプーとコンディショナーで頭皮を保湿し、過度な摩擦は避けましょう。
- 時間をかけて自然に回復するのを待ち、必要に応じて医師にミノキシジルなどの再成長促進薬について相談してください。
誤解と正しい情報
- 米国食品医薬品局(FDA)承認のミノキシジルは、遺伝性脱毛(男性型・女性型脱毛症)に有効ですが、化学療法による脱毛を防止する効果はありません。治療終了後に使用すれば、髪の再成長を助ける可能性があります。
注意点
- 頭皮に氷パックを当てて薬剤の血流を抑えるクライオセラピーは、一部の施設で実施されていますが、頭皮の温度低下による不快感や、局所的な薬剤濃度低下ががんの再発リスクを高めるという報告もあります。必ず担当医とリスクとベネフィットを比較検討してください。
