化学療法薬の副作用と対策
化学療法(通称:化学療法)は主にがん患者の治療に用いられますが、骨髄疾患や全身性エリテマトーデス(SLE)などの免疫系疾患にも使用されることがあります。化学療法薬はがん細胞を破壊する強力な薬剤ですが、同時に正常な細胞も損傷します。投与方法は点滴(静脈注射)や経口(錠剤)がありますが、いずれも重篤な副作用を伴うことがあります。
消化器系への影響
化学療法は投与経路に関わらず、吐き気や嘔吐を引き起こしやすく、食事摂取が困難になることがあります。栄養状態の維持は体力回復に重要ですので、食事がうまく取れない場合は主治医に相談してください。また、下痢や便秘が起こることもあります。
性機能への影響
化学療法薬は生殖器官に影響を及ぼし、女性では月経周期の乱れや停止、膣の乾燥による性交痛、ホットフラッシュ(全身の熱感)などが報告されています。男性では精子の減少や勃起障害が起こることがあります。男女ともに不妊のリスクが高まりますので、治療中は適切な避妊を行い、妊娠は医師と相談した上で計画してください。
血液細胞への影響
化学療法は血小板数を減少させ、止血機能が低下します。その結果、出血が長引いたり、あざができやすくなります。また、赤血球が減少して貧血となり、疲労感、めまい、動悸、イライラなどの症状が現れます。白血球が減少すると感染症にかかりやすくなるため、体調変化はすぐに医師に報告してください。
長期的な副作用
薬剤ごとに異なるものの、化学療法の終了後数か月〜数年で現れる可能性のある長期的な副作用として、末梢神経障害(ニューロパチー)、不妊、心臓疾患、腎機能障害、肺組織障害、そして二次がんのリスク増大が挙げられます。主治医から事前に説明を受け、定期的な検査で早期発見に努めましょう。
対策とサポート
副作用が現れたらすぐに医師に相談し、適切な対処薬を処方してもらいましょう。吐き気や嘔吐には制吐剤、疼痛には鎮痛剤が使用されます。経口投与の場合、嘔吐により薬剤が十分に吸収されないことがあるため、医師は投与スケジュールや代替薬を調整します。脱毛は一時的なもので、治療終了後に毛髪は自然に再生します。
