|  | 健康と病気 >  | がん | 化学療法

化学療法が代謝と体重に与える影響

過去の研究

これまでの研究では、乳がん治療中の女性が代謝低下や体重増加を示すことが報告されていました。主な原因として、化学療法による悪心(吐き気)を抑えるために食事量が増えることが指摘されていましたが、近年のデータは、食事量の増加に加えて化学療法自体が代謝率を直接低下させる可能性があることを示しています。

代謝とは

代謝は、食物を分解しエネルギーに変換する酵素やホルモンのネットワークを指します。遺伝的要因、甲状腺機能、体力レベル、定期的な運動、食事内容、体重、全体的な健康状態などが代謝に影響します。

代謝と体重増加

基礎代謝率は、体が1日に消費するカロリーの大きさを決定し、体重の増減に直結します。代謝が速ければカロリー消費が多く、遅ければ少なくなります。化学療法が代謝率を低下させると、同じ食事量でも余剰エネルギーが蓄積され、体重増加につながります。

最新の研究

最近の研究では、乳がん患者の安静時代謝率(RMR)を化学療法前・中・後で測定し、化学療法の投与と代謝変化の関連を検証しました。その結果、化学療法によりRMRが有意に低下することが確認され、代謝に必要なエネルギー量が減少することで体重が増える可能性が示されました。

その他の要因

化学療法だけが体重増加の唯一の原因ではありません。悪心や嘔吐を防ぐために食事量を増やすこと、また、悪心やめまい、協調運動障害により身体活動が低下することも体重増加を助長します。これらは代謝変化とは別に、カロリー収支のバランスを崩す要因として重要です。

化学療法 - 関連記事