多嚢胞性腎疾患(PKD)とは何ですか?
多嚢胞性腎疾患(PKD)とは
多嚢胞性腎疾患(Polycystic kidney disease、PKD)は、遺伝性の疾患で、腎臓に多数の液体で満たされた嚢胞(シスト)が形成されます。嚢胞は時間とともに拡大し、腎機能を障害することがあります。
PKDの概要
PKDは最も一般的な遺伝性腎疾患で、世界中で約500人に1人の割合で発症します。男性にやや多く、主に成人期に症状が現れます。
主なタイプ
- 常染色体優性PKD(ADPKD):全症例の約90%を占め、PKD1またはPKD2遺伝子の変異が原因です。
- 常染色体劣性PKD(ARPKD):全症例の約10%で、PKHD1遺伝子の変異が原因です。
症状
- 高血圧
- 背部痛・腎臓の痛み
- 尿路感染症
- 腎結石
- 貧血
- 倦怠感
- 吐き気・嘔吐
- 体重減少
診断
症状、家族歴、画像検査を組み合わせて診断します。主な画像検査は以下の通りです。
- 超音波検査(エコー)
- CTスキャン
- MRI
治療
根治療法はありませんが、病状の進行を遅らせ、症状を管理する治療が行われます。
- 血圧降下薬
- 腎結石予防薬
- 食事療法(塩分・たんぱく質制限)
- 適度な運動
- 透析
- 腎移植
予後
疾患の重症度や全身の健康状態により予後は異なります。多くの患者は日常生活を送れますが、腎不全に至ると透析や腎移植が必要になることがあります。
