血球減少症(hematocytopenia)とは?
血球減少症の定義
血球減少症(hematocytopenia)とは、体内の血球数が減少する状態を指します。赤血球(エリスロサイト)、白血球(ロイコサイト)、血小板(トロンボサイト)のいずれか、または複数が減少します。「-penia」は減少・欠乏を意味し、"hemato-" は血球に関する語根です。
血球の種類別にみる血球減少症
1. 赤血球減少症(貧血)
赤血球が不足すると酸素運搬能力が低下し、一般的に貧血と呼ばれます。ヘモグロビン濃度も低い場合は特に貧血と診断されます。
2. 白血球減少症(Leukocytopenia)
全体の白血球数が減少した状態です。特に好中球が減少する場合は好中球減少症(Neutropenia)と呼ばれ、感染防御力が著しく低下します。
3. 血小板減少症(Thrombocytopenia)
血小板数が減少すると止血機能が低下し、出血やあざができやすくなります。
主な原因
- 骨髄疾患(白血病、再生不良性貧血など)
- 感染症(インフルエンザ、HIVなど)
- 栄養欠乏(鉄欠乏性貧血など)
- 薬剤・化学療法
- 自己免疫疾患
- 脾腫(脾臓肥大)
- 外傷・手術・大量月経などによる出血
症状
減少する血球の種類や程度により症状は異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
- 倦怠感・疲労感
- 体力低下・脱力感
- 皮膚の蒼白
- 息切れ
- 出血やあざができやすい
- 感染症にかかりやすい
- リンパ節腫脹
診断
主に血液検査(CBC)で各血球の数値を測定します。原因を特定するために骨髄穿刺・生検が行われることもあります。
治療
原因に応じた治療が基本です。例としては、基礎疾患の治療、栄養補給、必要に応じた輸血や薬剤投与(エリスロポエチン、G-CSFなど)があります。
受診の目安
持続的な倦怠感や出血、頻繁な感染症などの症状がある場合は、早めに医療機関で血液検査を受け、正確な診断と適切な管理を受けましょう。
