|  | 健康と病気 >  | がん | 肝臓がん

肝臓がんとは何か?

肝臓は人体で最も大きな臓器で、栄養素の分解・貯蔵や血液凝固因子の合成など、重要な機能を担っています。米国では毎年約2万人が新たに肝臓がんと診断され、約1万8千人が死亡しており、がんの中でも頻度が高く致死率も高い疾患です。

重要性

肝臓がんは致死率が非常に高く、5年生存率は約9%にとどまります。特に黒人男性・女性の生存率はそれぞれ4.5%、4.8%とさらに低く、早期発見と適切な治療が求められます。

種類

原発性肝臓がんの約75%は肝細胞がん(HCC)で、肝臓の主細胞である肝細胞に発生します。HCCにはいくつかの亜型があり、線維板層型(fibrolamellar)は比較的治療成績が良いとされています。胆管がん(cholangiocarcinoma)は全体の約15%を占め、他にも血管肉腫(angiosarcoma)や血管肉腫様腫瘍、5歳未満の小児にみられる肝芽腫(hepatoblastoma)などがあります。

診断

主な症状は倦怠感、体重減少、黄疸、吐き気、上腹部痛などですが、多くは定期検診で偶然に発見されます。診断には血液検査(AFPなど)やCT、超音波、MRIといった画像診断が用いられ、必要に応じて組織検査(生検)でがんのタイプを確定します。

リスク要因

肝硬変が肝臓がんの原因の約80%を占め、主にC型肝炎や過度の飲酒が原因です。B型・C型肝炎感染、喫煙、肥満、ヒ素などの有害化学物質への曝露もリスクを高めます。

治療のポイント

肝移植は根治的治療として最も有効ですが、適応できる患者は限られています。早期にがんが見つかり、適合するドナーがいる場合に限られます。移植が難しい場合は、肝部分切除手術が次の選択肢です。その他、凍結療法、アブレーション、化学療法、放射線療法なども併用されます。

予防・早期発見

肝臓がんの生存率を上げる鍵は早期発見です。肝硬変や肝疾患を抱えている人は、AFP検査や肝臓超音波検査を年に2回実施することが推奨されます。また、B型・C型肝炎への感染を防ぐためにワクチン接種や適切な医療管理が重要です。

肝臓がん - 関連記事