肝臓がん患者の低ナトリウム食事ガイド
肝臓がんの食事
肝臓がんは肝細胞のDNA変異により腫瘍が形成される疾患で、B型・C型肝炎などの慢性肝炎が主な原因とされています。主なタイプは肝細胞癌、胆管癌、小児の肝芽腫、血管肉腫などです。
肝臓がん患者は、肝機能が低下しているため、肝臓への負担を最小限に抑える食事が重要です。特にタンパク質の過剰摂取はアンモニアの蓄積を招き、血中毒性を高めます。また、肝臓は炭水化物からグリコーゲンを合成してエネルギーを供給しますが、障害があるとエネルギー代謝が乱れます。適度な脂質は必須脂肪酸や脂溶性ビタミンの吸収に必要です。
さらに、ナトリウムの過剰摂取は血圧上昇や腹水(腹腔内の液体貯留)を悪化させ、利尿薬や腹部カテーテルが必要になるリスクを高めます。そのため、低ナトリウム・低水分の食事管理が求められます。
食べるべきもの
1日あたりの食塩相当量は2,000 mg(約2 g)以下に抑えることが目安です。食品ラベルをよく確認し、以下の表示基準を参考にしてください。
- 「ナトリウムフリー」:ごく少量のナトリウム
- 「極低ナトリウム」:1食当たり5 mg以下
- 「低ナトリウム」:140 mg以下
- 「減塩」:元の量の25%減
- 「ライト」または「低塩」:50%以上減
上記基準を満たす低ナトリウム食品として、次のような食材が安全に摂取できます。
- 新鮮な果物・野菜
- 水で洗った低ナトリウムの缶詰野菜
- 加工されていない肉、魚、鶏肉
- 卵
- 無塩のナッツ類
- 乾燥パスタ
- 調理済みシリアル、グラノラ
- アイスクリーム、牛乳、低塩チーズ
総合的に、肝臓がん患者は以下を心がけましょう。
- 1日2,000 mg未満のナトリウム摂取
- タンパク質は医師の指示に従い適量に制限
- 水分摂取も過剰にならないよう管理
- ビタミン・ミネラルはサプリメントで補う
適切な食事管理は肝機能の負担を軽減し、治療効果を高める重要な要素です。
