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心血管系における肝臓の役割とは?

1. コレステロール代謝

肝臓は血中コレステロールの濃度を調整する中心的な臓器です。コレステロールを合成すると同時に、過剰なコレステロールを血液から除去します。また、胆汁酸を生成し、食事中の脂肪の消化・吸収を助けます。胆汁酸は腸内でコレステロールと結合し、体外へ排泄されるのを促進します。

2. 脂質タンパク質(リポタンパク質)代謝

肝臓はリポタンパク質の合成と代謝にも関与しています。コレステロールやその他の脂質を高密度リポタンパク質(HDL)や低密度リポタンパク質(LDL)といった形で血流中に運搬します。

HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれ、末梢組織から余分なコレステロールを肝臓へ戻し、体外へ排出させます。一方、LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、肝臓から全身へコレステロールを供給しますが、過剰になると動脈壁に蓄積し動脈硬化の原因となります。

3. 血液タンパク質の合成

肝臓は心血管系に不可欠な血液タンパク質を多数産生します。

  • アルブミン:血漿の膠質浸透圧を維持し、体液バランスを保ちます。
  • 凝固因子:血液凝固に関与し、出血を防止します。
  • リポタンパク質:前述の通り、脂質の輸送に重要です。

4. 老廃物の除去

肝臓は血液中の老廃物や毒素(薬物、アルコール、代謝産物など)を濾過し、胆汁や尿として体外へ排泄します。

5. 解毒作用

肝臓は有害物質を代謝・無毒化し、心血管系を含む全身組織へのダメージを防ぎます。

以上のように、肝臓はコレステロールやリポタンパク質の調節、血液タンパク質の合成、老廃物除去・解毒といった多面的な機能で心血管系の健康を支え、心血管疾患の予防に重要な役割を果たしています。

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