多発性嚢胞性肝疾患(PLD):症状・原因・特徴
多発性嚢胞性肝疾患(PLD)とは
多発性嚢胞性肝疾患(Polycystic liver disease、略称PLD)は、肝臓内に多数の嚢胞(液体で満たされた嚢)ができる慢性疾患です。嚢胞はほとんどが良性で症状を伴わないことが多いですが、嚢胞が大きくなると痛みや不快感、肝不全や門脈圧亢進などの合併症を引き起こすことがあります。
PLDの主な特徴
- 嚢胞:肝臓全体に大小さまざまな嚢胞が散在し、円形または卵形で透明な液体が入っています。サイズは顕微鏡レベルから数センチメートルまで幅があります。
- 肝肥大:多数の嚢胞により肝臓が肥大し、触診で硬く大きく感じられることがあります。
- 右上腹部の疼痛:持続的または間欠的に右上腹部に痛みが生じ、運動や体位変換で悪化することがあります。
- 腹部不快感:満腹感や圧迫感が生じ、特に食後に症状が強くなることがあります。
- 黄疸:嚢胞が胆管を圧迫すると、ビリルビンの排泄が阻害され、皮膚や眼白が黄変します。
- 吐き気・嘔吐:大きな嚢胞が胆管を圧迫することで、吐き気や嘔吐が起こります。
- 合併症:肝不全、門脈圧亢進、胆管炎などの重篤な合併症が生じることがあります。
- 遺伝的要因:PKHD1やPRKCSH遺伝子の変異が関与し、常染色体優性遺伝で発症します。
症状の出方は個人差が大きく、無症状のまま診断されるケースもあれば、重篤な合併症に至るケースもあります。診断は超音波、MRI、CTなどの画像検査で嚢胞の数や大きさ、肝臓全体の状態を評価します。治療は主に症状緩和と合併症予防を目的とし、必要に応じて嚢胞減圧手術や経皮的ドレナージが行われます。
