レザー肺(Leather lung)とは何か
レザー肺(Leather lung)は、有毒な煙や化学物質を大量に吸い込むことで、肺に不可逆的な損傷が起こる状態を指します。
原因
レザー肺は、肺の構造を破壊し硬化・線維化させる化学物質への長期的な曝露が原因で、稀な疾患です。線維化により肺機能が低下し、曝露が続くほど症状が進行します。
過去の事例としては、住宅火災後の煙吸入や、ジアセチルなどの有害蒸気の吸入が報告されています。ジアセチルはバター風味の添加剤で、ポップコーン工場などで作業者が蒸気を吸引した際に肺障害が確認されています。
症状
レザー肺の主な症状は以下の通りです。
- 呼吸困難(息切れ)
- 咳嗽(せき)
- 喘鳴(ぜんめい)
- 胸部の圧迫感
- 肺の瘢痕化(線維化)
治療法
肺組織の損傷が不可逆的であるため、根本的な治療は困難です。主な対策は症状緩和とさらなる曝露防止です。
・気管支拡張薬や肺リハビリテーションなどの支持療法が症状改善に役立ちます。
・重症例では肺移植が唯一の治療選択肢となることがあります。
最も重要なのは、有害化学物質への曝露を徹底的に避けることです。
