リンパ腫に伴う痛みとその対処法
リンパ腫はリンパ系に発生する悪性腫瘍です。米国国立がん研究所によれば、2009年には約75,000人の成人が診断され、約21,000人が死亡しました。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類があり、進行すると痛みを伴うことがあります。
非ホジキンリンパ腫
非ホジキンリンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球から腫瘍が形成される疾患で、ホジキンリンパ腫よりもはるかに多く見られます。
原因は明確ではありませんが、異常な遺伝子の活性化が関与していると考えられています。
症状
初期段階では痛みがほとんどなく、首、脇の下、鼠径部のリンパ節が痛みなく腫れることが主な症状です。
病状が進行すると、腹部に痛みや膨満感・腫れを感じることがあります。
胸部の痛み、咳、呼吸困難が現れることもあります。
ホジキンリンパ腫
ホジキンリンパ腫は、リンパ系の細胞が異常に増殖し、場合によってはリンパ系以外へも転移します。時間が経つにつれ感染症に対する免疫力が低下しますが、正確な原因は不明です。
症状
非ホジキンリンパ腫とは異なり、腹部の痛みはあまり見られませんが、胸部に痛みが生じ、咳や呼吸困難を伴うことがあります。
慢性的な倦怠感、悪寒、夜間の発汗、発熱も典型的な症状です。
胸部の不快感や上記の症状が2週間以上続く、または繰り返し現れる場合は速やかに医師に相談してください。
痛みの管理
白血病・リンパ腫協会(LLS)によれば、病気や治療、合併症により胸部・腹部だけでなく骨の痛みが生じることがあります。
軽度から中等度の痛みには、アセトアミノフェン(例:タイレノール)や非ステロイド性抗炎症薬(NSAID:アスピリン、イブプロフェン)などの市販薬が推奨されます。
痛みが強い場合は、医師の指示のもとモルヒネ、フェンタニル、ヒドロモルフォン、オキシコドン、コデインなどのオピオイド系鎮痛薬が処方されます。
代替的疼痛緩和法
LLSは、温熱・冷却パック、鍼灸、マッサージ療法が疼痛緩和に有効な場合があるとしています。
リラクゼーションや呼吸法、音楽療法、催眠療法も痛みの軽減に役立ちます。さらに、ヨガや水中療法(プールセラピー)も非薬物的な選択肢として推奨されています。
治療法
年齢、全身状態、リンパ腫の種類・ステージに応じて、医師と共に最適な治療計画を立てます。主な治療法は化学療法と放射線療法です。
早期診断と治療の進歩により、リンパ腫の予後は年々改善しています。診断が早ければ早いほど、ホジキンリンパ腫・非ホジキンリンパ腫の両方で治癒の可能性が高まります。
