上衣細胞腫(エペンディモーマ)とは:症状・原因・治療法
上衣細胞腫(エペンディモーマ)とは
上衣細胞腫は、脳や脊髄の脳室を覆う上衣細胞から発生する腫瘍です。脳室は脳内の液体が満たされた空洞で、上衣細胞はその内壁を形成しています。腫瘍は脳全体や脊髄のどこにでも生じますが、特に脳室や小脳(運動・協調を司る部位)に多く見られます。
主な症状
- 頭痛
- 痙攣(けいれん)
- 吐き気・嘔吐
- 視力障害
- 平衡感覚の障害
- 言語障害
- 四肢の脱力や麻痺
- 四肢のしびれやチクチク感
- 嚥下(飲み込み)困難
- 記憶力低下
- 性格・行動の変化
原因とリスク要因
上衣細胞腫の正確な原因は不明ですが、以下の要因がリスクとして報告されています。
- 年齢:小児や40歳未満の成人に多く見られます。
- 性別:男性は女性の約2倍の頻度で発症します。
- 放射線治療歴:脳や脊髄に放射線治療を受けた人は発症リスクが高まります。
- 遺伝的要因:特定の遺伝子変異を持つ人はリスクが上昇します。
治療法
治療は腫瘍の部位・大きさ・患者の年齢などを考慮して選択されます。主な治療は次の通りです。
- 手術:腫瘍を可能な限り除去することが第一選択です。
- 放射線療法:手術前に腫瘍を縮小させる、または手術後に残存細胞を除去する目的で行います。
- 化学療法:転移や再発が認められる場合に併用されることがあります。
予後
上衣細胞腫の5年生存率は約65%と報告されていますが、予後は腫瘍の位置・大きさ、患者の年齢、病期などに大きく左右されます。
