インドレントリンパ腫とは何か
インドレントリンパ腫は、非ホジキンリンパ腫(NHL)の一種で、増殖が遅く、臨床経過が比較的穏やかなのが特徴です。顕微鏡下では小さく分化が良好な細胞が見られ、低悪性度(低グレード)に分類されます。
主なサブタイプ
- 濾胞性リンパ腫(Follicular lymphoma):インドレントリンパ腫で最も頻度が高く、リンパ組織が濾胞状に集まっているのが特徴です。
- 小細胞性リンパ腫(Small lymphocytic lymphoma, SLL):成熟した小型のリンパ球が主体です。
- 辺縁帯リンパ腫(Marginal zone lymphoma, MZZ):リンパ節の辺縁帯に存在するリンパ球が中心となります。
- ワルデンストローム・マクログロブリン血症(Waldenström macroglobulinemia, WM):単クローン性IgMタンパク質を産生するインドレントリンパ腫です。
インドレントリンパ腫は一般に予後が良好で、診断後も長期間にわたり無症状で過ごす患者が多く見られます。ただし、一部のケースでは時間とともに高悪性度のリンパ腫へ転移することがあります。
治療方針
初期の多くは「経過観察(watchful waiting)」が推奨され、症状や腫瘍の増大が認められた時点で治療に移行します。治療法としては化学療法、放射線療法、分子標的療法、造血幹細胞移植などが選択肢に挙げられます。
