小児星状細胞腫とは?
概要
星状細胞腫(ピロシティック・アストロサイトーマ)は、主に小児に発生する緩やかに増殖する良性脳腫瘍です。全小児脳腫瘍の約10〜20%を占め、脳の大部である大脳皮質から発生します。浸潤しにくく境界がはっきりしているため、外科的に切除しやすい特徴があります。
主な症状
腫瘍の部位と大きさにより様々な症状が現れます。
- 頭痛
- 発作(けいれん)
- 視力障害(視神経や視交差点が侵される場合)
- 嘔吐・吐き気
- 平衡感覚・協調運動障害
- 片側の筋力低下や感覚麻痺
- 言語障害(部位による)
治療法
第一選択は外科手術です。可能な限り腫瘍を全摘出し、正常な脳組織を温存することが目標となります。全摘出が難しい部位の場合は、放射線療法、化学療法、分子標的薬などを併用することがあります。
予後
低悪性度で増殖が遅く、完全切除が行われた場合の予後は非常に良好です。小児の5年生存率は約95%と報告されています。ただし、腫瘍の位置や切除範囲により長期的な経過は個人差があります。
再発
良性腫瘍とされますが、稀に再発することがあります。定期的な画像検査で早期に発見し、再手術や追加の放射線・薬物療法で対処します。
診療のポイント
小児神経外科医、神経腫瘍専門医、放射線腫瘍医など多職種チームで治療方針を検討し、経過観察を行うことが重要です。
