種類

舌がんは主に2種類あり、どちらも扁平上皮癌です。違いはがんが発生する部位です。可視部位にできる「口腔舌部の扁平上皮癌」は舌の表面に腫瘍ができます。一方、舌根部の「舌根部扁平上皮癌」は舌の奥側にでき、見えにくく診断が遅れやすいです。組織の違いから治療法も異なります。

症状・機能

初期は舌に白く厚い斑や小さな結節として現れます。進行すると潰瘍化し、縁が盛り上がり出血しやすくなります。腫瘍は急速に広がり、舌が硬くなるほか、発話や嚥下に支障をきたします。舌根部がんは目に見えないため、痛みが少なく、腫瘍が大きくなるまで気付かれにくいです。

発症年齢・リスク

明確な原因は不明ですが、年齢がリスク要因とされています。40歳未満での発症は稀で、特に60歳以上の男性に多く見られます。早期に発見された場合、5年無病生存率は約70%ですが、進行した場合は約30%に低下します。

リスク要因

喫煙(直接・受動喫煙)や過度の飲酒はリスクを高めます。また、エプスタイン・バーウイルス(EBV)感染や免疫抑制状態(臓器移植後など)も関与すると考えられています。

診断

舌にできた病変が最も初期のサインです。進行が進むと痛みが伴うことがあります。医師はX線、CT、MRI、PETなどで病変の範囲を評価し、腫瘍が触れられる場合は生検でがんの有無を確認します。

治療・予防

治療はがんの部位とステージにより異なります。早期の口腔舌部がんは外科的切除が主ですが、発話・嚥下への影響が懸念される場合は放射線療法が選択されます。進行がんは手術+放射線+化学療法の組み合わせが一般的です。手術後は嚥下や発話機能のリハビリが必要になることがあります。