腎臓がんがリンパ節に転移した場合の治療法は?
米国がん協会によると、腎臓がんは腎臓の細胞ががん化し腫瘍を形成することで発症します。多くは転移前に発見されますが、症状が現れるまで腫瘍が大きくなることがあります。主な症状は食欲不振、体重減少、極度の倦怠感、貧血、骨痛、呼吸困難などです。リンパ節に転移が認められると、通常はステージII〜IIIに分類されます。
リンパ節への転移
リンパ節は免疫機能を担う小さな豆状の組織で、腎臓がんが進行すると近くのリンパ節にがん細胞が広がります。ステージIII・IVの患者には、腎臓に最も近い数個のリンパ節を摘出しがんの有無を確認する「限局的リンパ節郭清(LND)」手術が推奨されます。がんが多数のリンパ節に認められる場合は、より広範囲にリンパ節を除去する手術が行われます。手術リスクはリンパ液漏れ、出血、周囲組織損傷などですが、局所再発リスクの低減や正確な病期診断、転移性疾患の根治につながる可能性があります。
その他の治療法
病期に関わらず、患者は症状緩和や精神的・生活的サポートを含む緩和ケアを受けるべきです。また、腎臓がんに対しては以下の3種類の腎摘出術が行われます。
- 根治的腎摘出術(ラジカル):腎臓全体、副腎、周囲組織を一括で除去します。
- 単純腎摘出術(シンプル):腎臓のみを除去します。ステージIの患者に適応されます。
- 部分腎摘出術(パーシャル):腫瘍がある腎臓の一部だけを切除します。単腎患者や腫瘍が4cm以下の場合に選択されます。
早期発見の重要性
腎臓がんはステージが上がるほど治療が難しくなります。ステージIは腫瘍径が7cm以下、ステージII・IIIは7cm超またはリンパ節・副腎・主要血管付近への浸潤、ステージIVは他臓器(膵臓・肺・腸など)への転移です。リンパ節転移がないうちに診断すれば治療成功率が高まります。
早期発見のための検査には、詳細な身体診察、既往歴の確認、尿・血液検査(血尿や腎機能の評価)があります。画像診断としてはMRIや静脈注射性尿路造影(IVP)などが用いられ、腎臓内の腫瘍を高精度で検出します。
