多発性骨髄腫患者のための食事ガイド
がんと闘うことはフルタイムの仕事です。診断を受けた瞬間から、がんを倒すことを24時間体制で目標にする必要があります。そのためには、生活習慣を大幅に見直し、特に食事と運動を根本から変えることが不可欠です。多発性骨髄腫と診断された方は、体力を強化し生存率を高めるために、効果的な食事が重要な役割を果たします。
多発性骨髄腫とは
がんは、体内の細胞が変異し、制御できなくなる状態です。変異した細胞は増殖を続け、全身に広がって正常な生理機能を阻害し、最終的に生命を脅かします。がんは最初に発生した部位で分類されますが、多発性骨髄腫は骨髄、特に血液細胞が作られる骨髄内で起こるがんです。
多発性骨髄腫に適した食事
米国の Cancer Treatment Centers of America によれば、多発性骨髄腫専用の食事法は確立されていません。代わりに、がん全般に効果があるとされる食事指針に従うことが推奨されています。米国がん協会(American Cancer Society)が提案する「がんと戦う食事」アプローチが、特に参考になります。
食事の基本
がんと闘う食事の土台は、フレッシュな果物・野菜・全粒穀物を豊富に摂ることです。1食につき必ずこれらのグループから少なくとも1品ずつは取り入れましょう。果物や野菜は抗酸化作用があり、多くの研究で抗がん効果が示されています。例えば、米国がん研究所(American Institute for Cancer Research)によると、ブロッコリーなどの十字花科野菜に含まれる化合物はがんの進行を抑制する可能性があります。ベリー類、ブドウ、葉物野菜、トマトも有力な抗がん食品です。全粒穀物はフィトケミカルと呼ばれる植物性化学物質が豊富で、細胞をがんから守る働きがあります。
食事のバランスを整える
基本の食材が揃ったら、残りのカロリーは次のポイントに注意して調整します。
- 飽和脂肪酸の多い食品は控え、オリーブオイル、アーモンド、アボカド、ココナッツなどの不飽和脂肪を適度に取り入れる。
- 高脂肪の赤肉は減らし、鶏肉・七面鳥・魚介類などの低脂肪タンパク源を中心にする。
各食事に「低脂肪タンパク質+健康的な脂肪+全粒穀物+果物+野菜」の5要素を揃えることで、体はがんと戦うための最良のサポートを受け取ります。
