卵巣がんの診断に用いられる検査
卵巣がんは女性のがんの中でも予後が厳しく、診断後5年生存率は約46%です。症状が出るまで腫瘍が大きくなるため、早期発見が難しいことが主な要因です。現在は既存の検査で診断を行い、早期発見の研究が進められています。
症状
- 腹部膨満感、骨盤痛、食事時の異常な満腹感、頻尿
- 倦怠感、便秘、背部痛、性交時の痛み、生理周期の変化
これらの症状が数週間以上続く場合は、医師に相談し検査を受けることが推奨されます。
骨盤診察
医師や看護師が指を膣内に挿入し、周囲の組織を触診します。また、スペキュラムで膣を開き、視覚的に観察することもあります。卵巣に腫瘤がある場合、触診で発見できることがありますが、診断時点で進行していることが多いです。
超音波検査
超音波は音波を利用して腹部内部、特に卵巣の画像を作成します。腫瘤が実体腫か液性嚢胞かを判別できることがあります。経腹超音波と経膣超音波(TVS)があり、特にTVSは卵巣腫瘤の検出に優れています。
さらなる画像診断
がんの転移範囲を評価するために、以下の検査が行われます。
- CTスキャン、MRI、胸部X線、バリウム注腸検査:肝臓、脳、肺、大腸などへの転移を確認
- PETスキャン:放射性ブドウ糖を用いて微小転移や遠隔腫瘍を検出
侵襲的検査
腫瘤の確定診断には外科的手術や生検が必要です。腫瘤を摘出して組織診断を行うことで卵巣がんが確定します。また、腹腔鏡検査により腹部・骨盤内臓器を直接観察し、手術計画やがんの進行度を評価できます。
