前立腺がんの基礎知識と治療選択肢
前立腺は男性の生殖器系にある小さな臓器で、桃の種ほどの大きさです。膀胱からの尿を排出する尿道を取り囲み、精液の生成を助けます。
前立腺がんは主に高齢男性に発症し、症状やがんの進行度に応じてさまざまな治療が選択されます。
前立腺がんの症状
- 排尿時の開始困難、途中で止まる、尿流が弱い、頻尿、排尿時の痛みや灼熱感、血尿など。
- 骨盤、背中、股関節の持続的な痛み。
- 射精時の痛み。
これらの症状は必ずしも全てが現れるわけではなく、他の疾患でも見られることがあります。該当する症状がある場合は、速やかに医師に相談しましょう。
診断方法
- 直腸指診(デジタル直腸検査)。
- 血液検査(PSA値)。
- 経直腸超音波検査。
- 前立腺生検。
診断結果とがんの進行度、患者の年齢・全身状態により予後が左右されます。
前立腺がんのステージ
- ステージⅠ:がんが前立腺内に限局。
- ステージⅡ:前立腺内にとどまるが、範囲が広い。
- ステージⅢ:前立腺外へ浸潤。
- ステージⅣ:遠隔転移(血流・リンパ系など)を伴う。
治療オプション
ステージと再発の有無に応じて以下の治療が選択されます。
- ステージⅠ:前立腺全摘除術、骨盤リンパ節郭清、外部ビーム放射線治療、内部放射線治療(ブラキセラピー)、高強度焦点超音波(HIFU)。
- ステージⅡ・Ⅲ:上記に加えて、放射線治療+ホルモン療法、超音波ガイド下凍結療法、ホルモン療法と前立腺摘除の併用など。
- ステージⅣ:前述の治療に加え、精巣除去術(去勢)などが検討されます。
