前立腺がんのホルモン療法の影響とは?

疾患について

前立腺がんは男性の精子を作る小さな腺(前立腺)に発生するがんです。米国では約6人に1人が罹患すると言われています。初期段階では自覚症状がほとんどなく、診断が難しいことが多いです。尿が出にくい、尿の勢いが弱くなる、血尿や血精子、骨盤部の不快感などが現れたら医師に相談しましょう。治療法は年齢、人種、体力、既往歴、がんの増殖速度や転移の有無などを総合的に判断して選択されます。早期に診断・治療すれば生存率は高いです。

ホルモン療法

前立腺がんの治療法は多数ありますが、ホルモン療法は多くの症例で使用されます。この療法は体内の男性ホルモンであるテストステロンの産生を抑えることで、がん細胞の増殖を抑制します。テストステロンが減少するとがん細胞の成長は一時的に止まりますが、完全にがん細胞を死滅させるわけではなく、最終的にはテストステロンがなくても増殖できるようにがんが適応します。

テストステロンとは

テストステロンは男性ホルモンで、ひげや声変わりといった男性らしい身体特徴をつくります。また前立腺の機能も調節しています。テストステロンはがん細胞の増殖を促進するため、ホルモン療法ではテストステロンの作用を遮断します。

ホルモン療法の仕組み

ホルモン療法の投与方法は主に薬剤(注射や経口)と手術の二つです。薬剤ではテストステロンの産生を一時的または永久的に抑えることを目的とします。エストロゲンを高用量で投与し、テストステロンの作用を相殺する方法もあります。外科的には、精巣を除去(睾丸摘出)することでテストステロンの主要な供給源を断ち切ります。

ホルモン療法の副作用

がん細胞だけでなく正常な細胞や組織にも影響が及ぶことがあります。主な副作用としては勃起不全や性欲低下、尿失禁(膀胱コントロールの低下)があります。また、骨密度の低下や筋力低下、ホットフラッシュ、疲労感なども報告されています。副作用は個人差があるため、治療前に医師と十分に相談しましょう。

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