前立腺がんの除去
前立腺は男性の生殖系に属する大きな腺で、射精時に精液と共に分泌される液体の一部を作ります。前立腺がんは主に高齢男性に発症し、前立腺が肥大すると排尿障害や性機能低下を引き起こすことがあります。治療法のひとつに前立腺の外科的除去があります。
根治的前立腺摘出術(ラジカル前立腺全摘)
- がんが進行している場合、前立腺と周囲のリンパ節を外科的に除去する必要があります。手術方法は大きく2つに分かれます。
腹壁後方アプローチ(レトロパブリック手術)
- 下腹部の小切開(へそから陰茎上部まで)から前立腺を摘出します。この方法は骨盤リンパ節も同時に除去でき、比較的副作用が少ないとされています。
会陰アプローチ(パリニアル手術)
- 肛門と陰嚢の間に切開し、前立腺を摘出します。回復が早い反面、リンパ節除去はできません。
主な副作用
- 手術方法により副作用の程度は異なりますが、最も一般的なのは排尿障害です。数週間から数か月にわたり失禁が続くことがあり、リハビリや薬物療法で徐々に回復します。笑いやくしゃみ、重い荷物を持ち上げた際に尿が漏れる「ストレス性失禁」も起こり得ます。
- もう一つの主要な副作用は勃起不全です。前立腺の両側には勃起に関わる神経が多く走っているため、手術で損傷する可能性があります。手術前に勃起障害があった男性は、術後に症状が悪化しやすいです。
