前立腺がんのPSA検査とは?

PSA検査はいつ行うか

PSA検査は、単独で、または直腸指診(DRE)と併用して前立腺がんのスクリーニングに用いられます。PSAまたはDREの結果が異常の場合は、がん除外のため追加検査が必要です。PSA検査は、前立腺がんと診断された男性の治療効果のモニタリングや、治療を受けていない緩やかに進行するがんの経過観察にも使われます。治療後の再発リスクを確認するために、定期的に検査が推奨されることもあります。

PSA検査を受けるべき対象

PSA検査を定期的に行うべきかは専門家の間で意見が分かれています。米国国立がん研究所(NCI)やCDCは2009年以降、一般的なスクリーニングとしての定期検査は推奨していません。一方、米国がん協会は50歳以上の男性(アフリカ系アメリカ人や家族にがん歴がある男性は45歳から)に年1回の検査を勧めています。排尿時の痛みや背部・骨盤の痛みなど、前立腺がんの症状が疑われる場合は、他の検査と併せてPSA検査が行われます。また、治療中や治療後の患者にも医師の判断で定期検査が指示されます。

検査結果の解釈

PSAの正常値は血中4.0 ng/mLとされていますが、早期発見のために2.5 ng/mL以下を基準とする意見もあります。一般的な合意として、PSAが10 ng/mLを超えると前立腺がんリスクは約67%上昇し、4.0〜10 ng/mLの範囲では約25%のリスク増加とされています。この範囲では結果が不明瞭なため、フリーPSA検査が追加されることがあります。フリーPSA比率が高いほどがんリスクは低く、低いほどリスクが高いと判断されます。また、PSAの時間的変化(PSA速度)や前立腺体積に対する濃度(PSA密度)も診断の参考になります。

PSA値が上昇する原因

直腸指診や前立腺生検は一時的にPSAを上昇させます。したがって、指診は検査の最後に行い、生検前にPSAを測定することが推奨されます。激しい運動、化学療法薬、特定の薬剤、前立腺炎などもPSAを上げる要因です。

PSAと前立腺がんの関係

治療中はPSA値の変動で治療効果を評価します。治療が成功すればPSAは低下し、最終的に検出限界以下になることが期待されます。逆にPSAが下降しなければ治療は不十分と判断されます。高齢者で進行が遅いがんの場合、積極的治療を行わず「経過観察(watch‑and‑wait)」を選択することがありますが、その際もPSA検査でがんの増殖速度を定期的に確認します。

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