前立腺の構造とは?
前立腺とは
前立腺(前立腺腺)は、男性の骨盤内、膀胱のすぐ下に位置する生殖器官です。尿道の一部を取り囲み、精液の生成と射精に重要な役割を果たします。
構造の概要
1. 位置
骨盤内で膀胱の直下、直腸の前方にあります。
2. 形状とサイズ
逆ピラミッド形または栗の形と表現され、幅約3〜4 cm、長さ約2 cm、厚さ約2 cmです。
3. 椎体(葉)
左右の側葉2つと中央葉(中葉、峡部)から構成され、葉間は溝で区切られています。中央葉は膀胱頸部のすぐ下に位置します。
4. 前立腺被膜
線維性の被膜が腺を包み、形状を保ち、射精に関与する筋肉の付着点となります。
5. 前立腺管
多数の細小管が精液を尿道へ運び、腺の中心部を走る前立腺尿道と連絡しています。
6. 筋肉
主に基質の平滑筋繊維から成り、射精時に収縮して精液を尿道へ押し出します。
7. 神経
射精、膀胱排尿、括約筋の開閉を制御する神経が分布し、損傷すると排尿・性機能障害を引き起こすことがあります。
8. 血管
内陰部動脈や下部膀胱動脈などから豊富な血液供給を受け、栄養と酸素を供給します。
9. 区分
組織構成と機能に基づき、外周帯、中心帯、移行帯の3つに分けられ、診断や生検の際に重要です。
10. 前立腺組織
腺組織、線維筋組織、平滑筋が混在し、腺組織は前立腺液や酵素を産生し、精子の機能と受精に寄与します。
11. 腺腔(腺小腔)
腺組織内にある微小な空間で、上皮細胞が前立腺液を分泌します。
12. 前立腺尿道
腺の中心を通り、膀胱と外部尿道口をつなぎ、射精はこの部分を通して行われます。
前立腺の複雑な構造を理解することで、男性の生殖機能や前立腺に関連する疾患のメカニズムを把握しやすくなります。
