前立腺がんに対する緑色光PVPレーザー治療の手順とポイント
技術の進歩に伴い、前立腺がん患者が選択できる治療法も増えています。元々は良性前立腺肥大(BPH)の治療として普及した緑色光PVP(Photoselective Vaporization Prostate)レーザーは、現在では前立腺がんによる症状緩和の選択肢としても活用されています。
前立腺がんとは
メイヨークリニックによれば、前立腺がんは主に50歳以上の男性に多く見られるがんです。排尿困難、頻尿、排尿時や射精時の痛みなどの尿路症状が現れ、進行すると体重減少や腰・脚・股関節部の疼痛がみられます。
PVPレーザー治療の活用
前立腺がん研究所の情報によると、PVPは尿路閉塞などの症状を抱える患者に対する有力な緩和療法の一つです。がん自体を根治するのではなく、痛みや不快感を軽減することを目的とした緩和的な治療です。
PVPレーザー手術の手順
PVPは低侵襲手術です。手術中は膀胱鏡(シストスコープ)を尿道から前立腺近傍まで挿入し、高エネルギーの緑色光レーザーで前立腺組織を蒸発させます。これにより前立腺の容積が減少し、尿路が広がって症状が緩和されます。
メリット
主な利点は、レーザー光が血管を焼灼(カタラーゼ)するため出血が極めて少なく、安全性が高い点です。また、ほとんどの場合日帰りで手術が完了し、入院が不要なため患者の負担が軽減されます。
留意点
PVPはあくまで緩和目的の手術であるため、化学療法、外科手術、放射線療法など他の根治的治療と併用する必要があります。例えば、レーザーで前立腺をデバルク(容積縮小)した後に放射線治療や化学療法を行うことで、後続の治療負荷が軽減され、効果が高まります。
