前立腺がんのグレード(Gleasonスコア)について
前立腺がんのグレードは、病理医ドナルド・グレイソンが考案した「Gleasonスコア」に基づく評価です。一次(primary)と二次(secondary)の2つのパターンをそれぞれ1〜5で評価し、合計で2〜10のスコアとなります。スコアが高いほど悪性度が高く、治療方針にも大きく影響します。
評価の構成
一次グレードは顕微鏡像全体の51%以上を占める細胞群を評価し、二次グレードは残りの5〜49%の範囲で最も頻度の高い細胞群を評価します。
スコア2〜4(低グレード)
正常に近い分化度を持つ腫瘍で、前立腺の正常細胞に似ています。進行は緩やかで、筋層への浸潤は限定的です。
スコア5〜7(中間グレード)
最も頻繁に診断されるのはスコア6で、一次と二次がともに3という組み合わせです。中等度の悪性度で、経過は個人差がありますが、進行リスクは一定程度あります。
スコア8〜10(高グレード)
分化が著しく低く、非常に攻撃的な腫瘍です。治療が困難で、転移や再発のリスクが高くなります。
注意点
Gleasonスコアの判定は専門の病理医が行うべきです。経験の浅い医師が誤って高すぎるまたは低すぎるスコアを付けると、過剰治療や不十分な治療につながる可能性があります。
