機能

モーズ手術は、基底細胞癌・扁平上皮癌、場合によってはメラノーマに対して行われます。適応は、がんが広範囲にわたる、境界が不明瞭、転移が速い、瘢痕組織がある、審美的に重要な部位にある、再発した場合などです。

メリット

腫瘍の根元まで正確に除去でき、周囲の健康な組織を最小限に残すため、術後の見た目が良好です。皮膚がんは表面だけでなく、深部の血管や軟骨、神経まで浸潤することがありますが、モーズ手術は顕微鏡で逐次確認しながら必要最小限の組織だけを切除します。その結果、傷はがんの大きさとほぼ同等で、顔や手、足、性器などのデリケートな部位でも審美的に優れた結果が得られます。

手術の流れ

外来で行われ、患者は意識清明のまま最小限の不快感で受けられます。まず局所麻酔を施し、表面のがん組織と余分な層を切除します。切除した組織は凍結切片にし、顕微鏡で確認。がんの根元が見つかるまでこのプロセスを繰り返し、モーズマップを作成して正確に除去部位を決定します。全工程は通常1回の手術で、4時間以内に完了します。

術後のケア

他の手術と同様に瘢痕は残りますが、サイズは最小限です。自然治癒を選ぶことも、コラーゲンインプラント、レーザーリサーフェシング、化学ピーリング、皮膚移植などで改善することも可能です。時間とともに目立ちにくくなります。再発の可能性があるため、定期的なフォローアップが必要です。

成功率

統計的には、特定の皮膚がん患者の5年後の再発率は約40%です。メイヨークリニックなど多数の医療機関の研究では、モーズ手術の治癒率は新たながんで99%以上、再発がんで95%以上と報告されています。