悪性黒色腫(メラノーマ)とは
皮膚がんの概要
米国がん協会によると、皮膚がんの大半は日光曝露が原因です。非メラノーマは表皮の露出部位(肩・首・顔・唇など)にでき、成長速度は速いものも遅いものもありますが、他の臓器へ転移することは稀です。一方、メラノーマはメラノサイト(メラニンを産生する細胞)に発生する悪性腫瘍で、早期に発見すれば致死リスクを大幅に減らせます。色素が少ない白い肌の人は、黒い肌の人に比べて皮膚がんになる確率が高くなります。
重要性
メラノーマは他の皮膚がんに比べ発見が遅れやすく、転移が速いため、早期診断が生存率向上の鍵です。非メラノーマは多くが良性で治療も容易ですが、メラノーマは早期に兆候を捉えることが治療成功に直結します。
悪性黒色腫のタイプ
主なメラノーマは以下の4種類です。
- 表在性拡散型メラノーマ:中年層に多く、女性は脚、男性は背中にできやすい。
- 結節性メラノーマ:急速に隆起し、濃い茶色や黒色になることが多い。
- レントゴ・マリグナメラノーマ:高齢者の顔にゆっくりと発生する。
- アクリルメラノーマ:手のひら、足底、爪にできる。
原因とリスク要因
メラノーマの発生には複数のリスクが関与します。
- 長時間の紫外線(UV)曝露
- 多数のほくろや大きなほくろがあること
- 肌の色が白いこと(メラニン量が少ない)
- 男性は女性よりリスクが高い
- 年齢が上がるほどリスクが増大
- 家族歴や免疫力低下も影響する
予防と対策
紫外線を完全に避けられない場合は、帽子や長袖・長ズボンなどで肌を覆い、日差しが最も強い時間帯(10時~14時)は屋内で過ごすよう心がけましょう。外出時はSPF30以上の日焼け止めを毎日塗布し、2時間ごとに塗り直すことが重要です。
疑わしいほくろや皮膚の変化が見られたら、早めに皮膚科で診察を受けましょう。メラノーマは表皮の浅い層にとどまっているうちに外科的に切除できれば完治が期待できます。生検で悪性が確認された場合は、周囲組織も含めて徹底的に切除し、転移が認められた場合は手術以外に化学療法、放射線療法、免疫療法などが選択肢となります。
