ガランガルのがん治療への可能性と注意点
それは何か?
タイでは「カ」と呼ばれ、ショウガに似た外観の根茎です。直立した形で、中心部から根茎(鈍い地下茎)が伸びています。名称「ガランガル」は中国語の「ショウガ」から来ており、タイ、インド、南部中国が原産です。8世紀頃にアラビアの医師が西洋に持ち込んだとされ、中世料理で高価な香辛料として利用されました。1,000年以上にわたりスープやタイカレーに使用され、消化不良、胸痛、膨満感、吐き気、しゃっくりの緩和や、媚薬としても用いられてきました。
がんとの関係
2005年、イギリス・キングス・カレッジの研究者はガランガルががん治療に有効かどうかを検証しました。小型ガランガル(Alpinia officinarum)と大型ガランガル(Alpinia galanga)の2種が調査対象となりました。実験では、ガランガルががん細胞を死滅させると同時に、正常細胞ががん化するのを防ぐという、がん治療では稀な二重の効果が確認されました。根から抽出した純粋な化学物質は、がん細胞を健康な細胞の3倍の速度で死滅させ、損傷した細胞は回復可能でした。ただし、現在はヒトでの臨床試験が不足しているため、医師は正式な治療法としては推奨していませんが、予備的な結果は期待できます。
有効成分
芳香性ハーブの香りは揮発性油に由来し、同時に薬理効果ももたらします。ガランガルの揮発性油は全体の0.5〜1%を占めます。その他、セスキテルペン類(天然アルコール)、ユージェノール(クローブオイル)、シネオール、抗炎症成分3-HMP、酵素活性化に関与する抗酸化物質ガラギンなどが含まれます。根から油を抽出するには水蒸留が用いられます。
使用方法
2023年時点でガランガルはがん治療薬として承認されていません。そのため、がん専用の用量は定められていませんが、伝統的な利用法は参考になります。乾燥させた根茎を0.5〜1 g程度、沸騰した水に入れ5〜10分抽出し、食事30分前に飲むと茶として摂取できます。チンキとしては1〜2 mLを1日3回服用する方法があります。栄養面では、64 gのガランガルに約45 kcalと食物繊維2 gが含まれます。
法的注意点
米国では食品として販売されており、食品としては安全と認められていますが、がん治療薬としての販売は禁じられています。がん治療効果を謳う販売はFDAの罰則対象です。ルイジアナ州はガランガルを観賞用植物としてのみ許可し、人が摂取することを禁止しています。これは米国内で唯一の規制です。
